保護犬を迎えるのにかかる費用
犬譲渡のことについて
事前に何度も動物愛護シェルターと話し合いををさせてもらっている。
保護犬は無料(タダ)だと思われがちだが
実際はお金のやり取りが発生するのである。
通常保護犬の里親となる場合は
里親の元に来るまでに保護犬が受けた医療費
すなわち、ワクチン代やノミ・マダニ駆除材などの内外駆虫剤代
健康チェックのための血液検査や検便代、
成犬で去勢手術を受けている場合はその代金や
持病がある場合はその医療費、
また、迷子になるのを防ぐために
マイクロチップが埋め込まれている場合は
その代金も里親が支払うことになっている。
子犬の場合はまだワクチンや去勢を受けていないので
成犬を迎えるよりは値段は抑えられるが、
それでも後々飼い主が同じ手続きを踏むので
長期的に見れば同じだけ費用はかかるのである。
さらに譲渡の際には移動費として
高速道路使用料金
場合によっては空輸料金や駐車場料金
搬送手数料や保護費といったものを
里親となる者が支払う。
私の担当となったシェルターは
獣医も在籍するとても親切な団体で
金銭面の負担はありがたいことにとても少ないが、
一部の個人で活動している保護家や
大きな団体では寄付という形で
10万円単位の出費がある場合も少なくない。
医療費や交通費以外にも重要な出費がある。
保護犬を迎え入れるには
環境の整備もしなければならない。
大抵はシェルターの職員が
飼育環境(家屋の室内)をチェックするという項目があり
家を訪問される。
その際に
ケージ(檻)、カーラー(首輪)
リール・リード(紐)、食餌(エサ)
食事用食器といったものを最低限準備しておかなければならない。
その訪問チェックをクリアしなければ里親にはなれないのである。
そういった生活環境を整えるのにも費用はかかってくる。
確かにペットショップで購入するよりも
保護犬を譲渡してもらう方が安く済むという考え方もあるかもしれないが、
それでも迎えるまでの道のりとその後の保護犬の心身のケアのことを考えると
さっと購入できるペットショップは面倒な手続きもなくお手軽なのだと実感する。
さっと購入できるからこそ
さっと捨てる者がいるのかもしれない。
今朝届いたオーダーしていたカーラー。
染色なしの高品質のヌメ革の2枚仕立て。
カーラーは負担がかかるのでしっかりしたものをと思い、
このメーカーを選択。
気に入ってくれると良いのだが。
ケージと食器は迎え入れてから購入しに行こうと思う。
シェルターの方によると
来る仔は人から食餌をもらっていたのか
人にも犬にも優しい穏やかな性格だという。
仔犬なので会ってみないとわからないことも多いが、
人を怖がる様子がないようなのでひとまず安心。
会える日が待ち遠しい。
素人が風呂場の脱衣所の床をDIYで大改造
カビが生え腐っていた風呂場の脱衣所の床。
トイレ同様に床と一部の壁を剥がし、全面張り替えることにした。
床・壁の剥がしと洗浄の部分を撮り忘れてしまったので
上記が終わったところから記録。
剥がした床の家に無垢材の杉の床板をはめ込んで固定していく。
半分まではめこんだら
残りの半分の床材を剥がし、洗浄し、再び無垢杉床板をはめこみ固定。
それを徐々に繰り返す。
今回気が付いたのだが驚くべきことにこの家の床板は
「板」ではなく「紙」なのだ。
薄っぺらい紙は、床柄のシールのようなものである。
通りでカビや腐食が激しいわけだ。
雨が多くなると家の中がじめじめし、
なかなか湿度が抜けないのにはこの床板が大いに関係していそうだ。
手前の建材はこのシール状の床の下の部分にあたるものなのだが、
段ボールの集まりのような、厚い紙状のものである。
猫が爪を研いだらあっという間に消え失せそうな脆い代物で
それがドールハウスの床のように
全て繋がった一枚板でつけられている。
トイレは下地部分まで全面腐食していたため
この建材を切り取り、地下を空洞にしたのだが
そのせいであの事件が起こったのかもしれない。
そんなこんなで
床下収納の蓋以外の張り替え完了。
床下収納の蓋については周りの金属枠が腐っており、
少し手こずりそうだったので
一旦保護のためにマステを貼り、準備をしてから別の日にトライ。
写真だとさらっと見れてしまうが
この段階ですでに結構な日数を費やしている。
床下収納の蓋も張り替え、完成。
脱衣所の工事にはトイレのDIYが終わったのちすぐに取り掛かったが
最終的には1ヶ月かかってしまった。
雨が多く、野外で木材をカットするなどの作業ができなかったことが
時間を取らせたように感じる。
家の改造には意外と時間がかかるな。
張り替えた床は紙の床よりも断然暖かく
この家の最大の問題点であった底冷えと湿度をかなり緩和してくれた。
山の頂上にあるこの家は
朝晩まだまだ15度を切る日が多い。
避暑地としてはとても良いが
標高が高いことで雲の中にいる時間も多く、
雨が増える時期は寒暖差でカビ問題
それから万年底冷えという問題点がある。
そこを徐々に改善していけるようにしていかなければならないな。
里親になった日
今日はやたらと電話が鳴る日で
電話が鳴る度、
動物愛護シェルターからの里親落選の話ではないかとハラハラした。
今日の夕刻、
シェルターから電話があった。
こんなに緊張したのはいつぶりだろうか。
「深夜さんに里親が決まりましたよ」
柄にもなく泣きそうになった。
長かった。
本当に長かった。
「他の方に譲渡が決まりました」と言われるたびに
心が折れそうになった。
規約と制約縛りの上に
タッチの差で里親が決まる倍率の高い競のような仔犬争奪戦。
昔とは大きく異なった『保護犬の里親』というシステムに
戸惑うことも多かった。
それでも里親希望を出し続けて良かったと
今日改めて感じる。
里親になれなかった4回は
この仔と巡り会うための4回だったのだ。
今日、私は彼の『里親』になった。
来週の終わり頃、
動物愛護センターから動物愛護シェルターが仔犬の“引き出し”を行い、
(収容所から動物を連れてくることをそう呼ぶそうだ)
シェルターの職員が彼を我が家へと運んでくる。
すぐに会えないのには理由がある。
仔犬ということで幼すぎるために
シェルターでワクチン接種が行えないためである。
我が家へと運ばれてくる日が
初めて私と彼が対面する日。
改めて思うと写真だけで決めるなんぞ
まるでお見合いのようだな。
センターの人によると
彼は野犬の仔にもかかわらず人を怖がる様子もなく
とても良い仔だという。
彼に会えるのが楽しみだ。
今日を過ぎれば
動物愛護シェルターから紹介を受けていた
動物愛護センターに収容されたMIXの仔犬の保護犬。
ボーダーコリーMIXではないものの
柄や体型から何かの狩猟犬のMIXであることは間違いない。
この一週間、その仔の顔を思い出す日が多かった。
どんな声でどんな性格なのか
仕事の合間はそんなことばかり考えていた。
ゲージの準備をし
ペットショップで首輪やリードを吟味する。
誤飲を防ぐために部屋の模様替えをし
あれこれと名を考える。
気がつけばせっせと
その仔犬を迎える準備をしている自分がいた。
今日はその仔犬の譲渡判定日。
本来なら殺処分される小さな命。
今日中に
犬の収容されている地域の人から
譲渡希望がなければ
晴れて私が『里親』となる。
今日を過ぎれば、
今日さえ乗り切れば、
私の家に新たな家族がやって来る。
こんなに1日を長く感じたことはない。
5回目の里親希望。
さて、どうなるか。
どうか、この仔とご縁がありますように。
収穫したイチゴで苺スイーツ
以前植えた苺(いちご)が収穫できた。
赤々と色づく苺。
新緑の中でパッと目を引くこの色は
矢張り、蟻などの虫にも目につくようだ。
虫にやられ腐ってしまい収穫できなかったものもあったが、
無事、数個収穫できた。
4株という少なさと、
最初の年にしては中々の収穫だと思う。
パラパラと同時に収穫できない苺は
収穫後洗って冷凍保存しておくと
一気に解凍して食すことができる。
何にするか悩んだ結果、
蜂蜜と豆乳をかけたイチゴミルクならぬ
『イチゴ豆乳』にしていただいた。
自分で育てた苺は格別に美味く感じる。
来年は沢山採れるように頑張ろう。
一昨日の子犬の件だが、
今日別の方に譲渡されることが決定したと
動物愛護シェルターの方から連絡があった。
里親となった人は仔犬が収容された地域に住んでおり、
収容所もやはり地域の人を最優先するとのことだった。
「仔犬は引く手数多であり
なかなか里親になることは難しい」
動物愛護シェルターの方からそう告げられた。
残念なことだが、
4回目の出会いも実ることはなかった。
加えて、シェルターの方に
「譲渡されるとあまり期待しないでくださいね」と告げられた。
私は仔犬が私の元へ来ることを期待して探している。
仔犬が我が家にやって来る日を考えて
あれこれ想像して楽しみにしている。
そういったことをしないでくれと言われても無理だ。
それはもうすぐ出産する妊婦に
「死産の可能性もあるので
必ず赤ん坊が生まれると期待しないでください」
といっているようなものだ。
それでも生まれて来る子を想像して
楽しみ待ってしまうのが妊婦であり、
我が家にやって来るかもしれない仔を想像して
楽しみに待ってしまうのが里親である。
現在、シェルターから違うMIXの仔犬を紹介されている。
写真の仔犬は愛くるしい表情でこちらを見つめている。
怯えてはいるものの
凛々しい顔立ちで雰囲気も悪くなかったため
里親希望を出すことにした。
しかし、なんだか複雑な気持ちだ。
数秒前まで別の仔犬の里親になると思っていたにもかかわらず
電話の後は違う仔犬の里親希望者になっている。
仔犬ならなんでも良いというわけでない。
そんな投げやりな気持ちで過酷な人生を歩んできた犬を育てられるとは
私は到底思えない。
加えて養育環境にも限界がある。
犬が快適に過ごすためにも
自分の環境に適した特性の犬を選ぶべきだと私は思う。
それにやはり雰囲気というものは大切だと思う。
しかし、保護犬の譲渡を希望する以上、
ある程度の妥協は仕方がないのかもしれない。
仔犬は引く手数多。
「成犬時に中型犬程度と予想される仔犬」
このようなかなり広い条件でも里親になるのは難しい。
私のように仔犬の雰囲気を確かめ吟味するような人には
なかなか仔犬は回ってこないのが現実。
まるで倍率が高い競にも参加しているような気分だ。
里親になる道は本当に険しい。
小さきモノの逆襲
さて、トイレのDIYの後
かなり苦悩した事件が起こった。
トイレの板の隙間から出てくる出てくる
蟻の集団。
全長2〜3mmほどの小さな黒きモノが
わんさかとトイレの壁と床を黒く染める。
足を動かすだけで振動で動き回るため
静かにリビングからカーペット用の
ローラー式粘着クリーナーを持ってくる。
それでひたすら蟻を駆除し続け1時間。
一息ついたのも束の間。
その夜はキッチンの床と壁の隙間から
再び蟻が集団で発生。
どうやらシロアリや羽蟻ではないようだが、
とにかくわんさかとどこからともなくやってくる。
再び粘着クリーナーで時間をかけて駆除。
我が家は猫がいるため
殺虫剤は使えない。
手作業でブチブチとくっ付けて処分するしかない。
潰している感触が
手に伝わっててきてとても気持ちが悪い。
次の日の昼。
一番暑い時間に突入すると
再びトイレに蟻が出没。
おそらく外の暑さを凌ぐために家の中にやってきているようだ。
トイレの隙間を全て塞ぐことを決意し、
とりあえずDIY用の養生テープで床や壁の隙間を塞ぐ。
おそらく、トイレの工事をした際に
カビの生えたコルクボードを一部切除したことが
関係あるのかもしれない。
トイレはその後数匹出没したのみで終結したが、
キッチンは相変わらずどこからともなく蟻が湧く。
蟻酸の問題もあるので
見つけ次第粘着クリーナーで取って捨てる。
出てきている場所を発見すれば養生テープで塞ぐ。
そんなことを一日中繰り返した。
この日に蟻は裏口付近の壁から
基礎を伝って侵入してきていることがわかり、
そこに砂糖と重曹を混ぜたトラップを設置。
劇的な効果があるかどうかはわからないが、
それでもやらないよりかはマシだろう。
裏口を一瞬開けてトラップを設置すると
その数秒でヒメスズメバチが家の中に侵入。
泣きっ面に蜂とは様にこのこと。
なんとか別の窓から外に出て行ってもらったが
寿命が縮んだような気がする。
もうこんなことは御免だ。
次の日の早朝、
目が覚めるとキッチンの天井から蟻がわんさかと沸いていた。
どうやらトイレ、キッチン床と塞がれたことで
天上の隙間に出入り口が移動したようだ。
脚立に乗り
ひたすら養生テープで出入り口をひとまず留める。
それでもまだ蟻はどこからともなく湧いてくる。
食器や調理器具にまで蟻が這うため
全てのものを一旦別の部屋へと移したりなど
駆除作業以外にもとにかく時間を取られた。
それに加え、脱衣所とトイレに此奴の出没。
竈馬(カマドウマ)と呼ばれる、いわゆる便所コウロギ。
此奴は実はかなり大きい。
床にい場合は逃げ足も早く、
完全に潰さなければ捕獲することは不可能。
此奴は夜行性で夜しか発見することが難しい。
とても厄介で胸糞悪い虫だ。
そんな作業に追われている間に
注文していたハッカ油が到着。
これはツイッターのフォロワー様も効果を認める
期待できる品物だ。
天然ものなので殺虫剤よりも猫に優しい。
床下収納を外し床下に数的垂らす。
それから屋根裏にも数滴垂らした。
これが何よりも効果絶大。
ハッカ油のおかげで数日で蟻は全く出没しなくなった。
一方、カマドウマはというと
ハッカ油が効かないのか
相変わらず毎日数匹ほど出没していた。
此奴の出入り口を徹底的に探す。
手足は長くて一見大きく見えるが
本体は薄く小さいため、
手足を折ればかなり小さい穴からでも入り込めるようだ。
最終的は洗面台の排水溝と
風呂場の排水溝、
それと洗濯機の排水溝
さらに長年の放置で歪んだ網戸の隙間から
侵入しているということがわかり、
そこを全て塞ぐという作業で改善。
塞いでいれば出没しないが
風呂の栓を数時間締め忘れるだけで
此奴は家の中に侵入する。
今後も気を張り続けなければならない。
蟻問題の方は
できるだけ家からいなくなってもらうために
基礎部分付近の草刈りを徹底し、風通しをよくした。
それからハッカの苗を裏口付近に植えてみることで
現在は様子を見ている。
自然が豊かな場所というのは
虫も豊かだということだ。