White Wolf's Forest

ウルフマン 森の生活

とある小説家が山小屋で料理をしながらスローライフを目指す

自然な畑

畑を始めた。

とはいっても庭の隅に、小さなものを二棟だけ。

 

土はかなり硬く粘土状態。

加えて前オーナーは庭に砂利と芝を敷いていたため

石と強靭な草の根でびっしりであった。

手作業である程度石を取り除き、

森の中で自然と腐葉土となっている真っ黒の土をバケツによそっては運ぶ。

これだけの作業に思いの他時間がかかる。

 

森の中、土を運ぶ作業は地味に足腰にくる。

しかし、これも良い運動。

せっせとひたすらに運んだ。

黒い腐葉土を混ぜてみると、嬉しいことにかなり柔らかな土となった。

 

 

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山から持ってきた腐葉土を土に混ぜる

 

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タネを撒いて薄く土をかぶせる

 

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種は自然に優しいものを選択した。

小松菜、サンチュ、にんじんの種を撒いた。

種は思ったよりも量があり全てを蒔ききることはできなかったため、

機会があれば畑をもう少し広げようと思う。

 

この辺りは猪が出る。

彼らの鼻は想像以上に強靭だ。

人が動かせないような岩でも鼻ひとつぜいとも簡単にひっくり返される。

この地を購入して初めて訪れた日、猪の大歓迎を受けたことを思い出した。

庭は派手に掘られ、芝が剥がされ、見るも無残な庭となった。

穴の開いた場所を埋めていく作業は思いのほか大変で

今も庭の一部に凸凹が残ってしまっている。

 

私は彼らから受けた歓迎を思い出し畑にカラス除けのネットを張った。

ないよりはましだとは思うが、恐らく、もっときちんとした猪除けが必要だろう。

今後はこちらの対策も考えたい。

 

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カラス避けネット。黄色のせいでとても目立つ

 

 

最近、地域の人々と少し交流があった。

数名のご近所さんが家にやって来たのだ。

しかし、残念なことに先日書いた隣人はその中にはいなかった。

 

近所といっても山を超えたその先に住んでいるため正確な家の場所まではわからない。そういう〈ご近所さん〉なのだ。

都会とは違う、不思議な付き合いだ。

 

この辺は私のような移住者も多いとのことだった。

早速、飲みに誘われたわけだが下戸な私はそういう付き合い滅法苦手だ。

丁重にお断りしたが気分を悪くはされていないだろうかと心配が残った。

可能であればそういうお付き合いは遠慮したいところだが

やはり田舎では難しいのだろうか。