White Wolf's Forest

ウルフマン 森の生活

とある小説家が山小屋で料理をしながらスローライフを目指す

新たな家族『夜一(よいち)』

 

 

今日から我が家に新たな家族が増えた。

 

保護犬の夜一(よいち)。

 

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受け取り直後の怯えた夜一



 

 収容番号が41番だったのが名前の由来だ。

 

 

狼森の小屋は片付けや修復作業がまだ半端なので

ひとまず登録住所を元家にし、

受け取り場所は元家近くの公園で行った。

 

もちろん今後は狼森での生活がメインとなることを伝え

許可をいただいている。

 

 

 

受取約束の時間。

 時間通りにシェルターの方が公園に到着。

 

 

 

大きな車に乗せられて

怯えた姿を見せる仔犬。

それが夜一の第一印象だ。

 

その姿を見た時

なぜかとても感極まってしまって

柄にもなく涙が出そうになってしまった。

 

「やっと会えたな。お前を待っていたよ」

 

その言葉が私が夜一に初めてかけた言葉だ。

 

 

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夜一を車から降ろす準備をするシェルターの方

 

 

 

シェルターの方が車からおろすと

怖さからか夜一は早速小便を漏らした。

 

 保健所から動物愛護センターへと移動してくる際は

大便も漏らしたらしく、よほど緊張していたのだろう。

 

殺処分を待っていた身。

犬であっても恐怖を感じないわけはない。

 

これから自分はどうなるのだろうと

夜一は固まって上目遣いで私を見ていた。

 

 

夜一を受け取り、

持参したキャリーケースに入れ、

上からバスタオルを被せて休ませると。

 シェルターの方から譲渡手続きなどの諸々の書類手続きと

飼育についての説明を受けた。

 

 

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書類手続きは1〜2時間ぐらいだっただろうか。

 

お互いに持病でコロナワクチンが打てない身として

コロナウイルス感染を考慮して野外で全ての手続きを行うという約束を事前にし、

雨天だった場合を考慮して

公園の片隅の屋根のある場所で行うなどの手立てを取ったが

雨に降られることもなく、お互いに笑って終わることができた。

 

 

シェルターの方はとても気さくで

私の質問についても

一つ一つ丁寧に説明をしてくださった。

 

夜一は収容された保健所でオールAの成績を収めていたこと、

保護犬は“ご縁”で繋がっていて

自分が思っている仔ではない仔が意外と自分と縁を持っているということ、

しつけの仕方や野良犬出身としての注意点など

目から鱗のお話をたくさん聞かせていただいた。

 

最後に場所を移し、元家の訪問をしていただいた。

飼育環境のチェック上、どうしてもこの作業は外せない。

見学時間は想像よりも短かった。

 

事前に何度もやりとりさせていただいたことで

どんな人柄なのかが伝わったようで

「深夜さんなら大丈夫でしょう」

とシェルターの方に言っていただだき、訪問が終了。

無事OKサインをもらった。

 

 

天気が不安定な中での受け渡しとなったが

雨に降られず、無事に受け取りが終わり一安心。

 

 

 

これから2週間のトライアル期間となる。

 

トライアル期間は成長観察と写真を

定期的に送るという規則になっている。

 

トライアル期間、何も問題がなければ

必要書類の送付と受け取りで

譲渡契約は終了し、晴れて夜一は我が家の家族になるのだ。

 

 

保健所から動物愛護センターへと移され

さらにセンターからシェルターへと移動し

我が家へと来た夜一。

 

これだけ移動すれば疲れるのは当たり前だろう。

 

 

夜一はキャリーケースに入れてしばらくすると

すやすやと眠ってしまった。

 

 

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眠る夜一。寝顔は仔犬そのもの



 

肝の座った犬だな。

流石、元野良犬と感心する。

数ヶ月とはいえ、逞しく勇敢に生きてきたのだろう。

 

これからは帰る家がある。

温かい食事と眠る場所がある。

撫でてもらえる家族がある。

 

これからは一緒に生きような。