White Wolf's Forest

ウルフマン 森の生活

とある小説家が山小屋で料理をしながらスローライフを目指す

時は金なり、命なり。

今週のお題「自分に贈りたいもの」

 

 

私が自分自身に贈りたいたいもの。

 

それは、時間。

“休息時間”。

 

 

森に来たからといって

働くことを辞めたわけでもなく、

相変わらず机にかじり付いて執筆に明け暮れる日々。

 

Slow-life(スローライフ)とはかけ離れた

慌ただしいBusy-ife(ビジーライフ)を送り続けている。

別の名をWorkaholic(仕事中毒:ワーカホリック)。

 

物書きで食べていくということは

そうそう簡単ではない。

 

 

 

 

昔『TIME(タイム)』

(原題:In Time)という映画を観た。

 

f:id:Shinya_Leyzi:20220204141506j:plain

 

『TIME』

そう遠くない未来、人類は遺伝子操作で25歳から年を取らなくなることが可能になった。人口過剰を防ぐため、通貨が時間となり、人々は自分の時間で日常品から贅沢品まで支払うこととなった。また、通行料も時間で支払う必要があるため貧困層の地域と富裕層の暮らす町は実質的に隔離されている。裕福な人、すなわち時間を十分に持っている人たちは永遠にも近い時間生きることができるが貧困層の人々は働くことでわずかな時間を給料として受け取り、生活していた。左腕に光る時間表示が0になるとき、人は命を落とす。自分の腕を上にして相手の腕をつかめば相手の持っている時間を奪い取ることができる。 一秒一秒が無駄にできなくなった世界で、スラム街で暮らす主人公は時間を奪うことで生活をしているマフィア集団から富裕層の男を救う。富裕層の男は自分の時間をすべて主人公が眠っている間に与え、置手紙を残して時間切れで死亡してしまう。主人公は117年という時間を手にするが、母親が不平等な社会の仕組みのせいで時間切れになり息絶えてしまう。復讐を誓った主人公はスラム街を飛び出し富裕層が集まる場所に行くのであった。――Wikipediaより

 

 

まぁ、ざっくりとこんな話だ。

まさに“Time is money”。

「時は金なり」を言葉のまま描いたもの。

 

 

この映画では腕に自分の持ち時間(命の時間)が表示されているのだが、

f:id:Shinya_Leyzi:20220204142122j:plain

 

この映画のように時間を他者に送受信できれば

ゆとりのある生活をすることも可能なのだろうか。

 

 

眠らない国として有名な日本。

日本は真夜中に女性がふらふらと街中を歩けるほど

治安が良い国でもあるが、

世界一時間外勤務が多く、

自殺者の多い国としても知られている。

 

ゆとり世代

“悟り世代”

“つくし世代”

色々な名前で括られる若者達。

優雅に聞こえるその名称の裏には

実際は昔よりも融通の効かない厳格な社会がある。

 

彼ら自体が元から“考えが甘い”

“やる気がない” のではない。

虐待を受けて育った子供が

自発力が少なく常に無気力で

思考することに乏しくなるように

彼らも厳格な社会の中で自我を保つために

“ゆるく考えそこそこに生きざる得なくなってしまった” のである。

そういった巡り巡った原因をあやふやにする社会に

私は疑問を持っている。

 

加えて、低い労働賃金。

働いても働いても

金銭的に苦しい生活。

 

 

こういったことを総合すると

時間の使い方をいくら工夫しても

社会システムが変わらなければ

ゆとりのある時間は訪れないのかもしれない。

 

 

時間的・金銭的にゆとりのない生活は

両極端な思考回路・人格を形成する。

 

両極端な思考回路の行く末は

いじめや誹謗中傷、差別といった

近年問題になっている事柄だ。

 

それが自殺大国を作り出し、

貴重な若者を死へと追いやっているのではないだろうか。

そして最終的に高齢社会が出来上がっていくのだ。

 

 

 

私は日本政府に対しとやかく言う気はない。

 

ただ、そういう社会の中に自分は生きている。

それを忘れたくはない。

 

そういった事柄に蓋をして

目を瞑り、見えないふりをして生きるということが

私はできない人間というだけである。

 

 

f:id:Shinya_Leyzi:20220204171827j:plain

 

 

“時間”

それは限りがあるからこそ尊いものであり、

考えて使わなければならないものである。

 

時間は人生を作る。

人生は命を作る。

つまり時間と命は表裏一体なのかもしれない。

 

 

 

 

www.amazon.co.jp