White Wolf's Forest

ウルフマン 森の生活

とある小説家が山小屋で料理をしながらスローライフを目指す

未完成な僕

さて、購入した下記3点のうち

 

 

博士と彼女のセオリー』と

リリーのすべて』を鑑賞し終え、

 

 

残るは『ロミオ+ジュリエット』のみなのだが。

 

 

その前に先日購入した

シザーハンズ

(原題: Edward Scissorhands)を

フライングで鑑賞。

 

 

シザーハンズ』は1990年のアメリカ映画。

純真無垢な心を持つ未完成の人造人間と

少女の交流を描いたファンタジー映画だ。

 

私はこの映画を過去に数回、

日本語吹き替え観たことがあったが

英語で鑑賞したいと思い購入した。

 

主人公エドワードの内面が見て取れる

刃物の上にそっと蝶を置くジャケットが印象的だ。

 

 

 

 

エドワードの登場シーンで

彼が初めて発する

「Don’t go (行かないで)」の言葉。

このたった一言で

強烈なキャラクターを観客に印象付け、

翫雀の心奪う演技ができるところが

ジョニー・デップのすごいところだろう。

 

また言葉が少なくとも

表情や瞳の動きで

その優しい性格が読み取れる演技ができるということに

感銘を受ける。

 

まさかこのとても弱気なエドワードと

パイレーツ・オブ・カリビアンジャック・スパロウ

同一人物だとは思えない。

 

27歳の若さだからこその哀愁や不安定さが

このミステリアスな演技に拍車をかけているのだろう。

 

 

この髪も地毛だと言うから驚きだ。

 

青白い肌に真っ黒の髪と瞳。

白人は黒い髪や瞳に対して

とてもミステリアスで

鋭く恐ろしくも優しく美しいイメージを持っている。

それをうまく利用したキャラクターだといえよう。

 

 

この物語は

アメリカ開拓時のように

原住民を追い出す白人の気質や、

障害者を見せ物にする偽りのボランティア、
偽善と善良、

反抗と忠誠など

さまざまな内容が渦巻いている。

 

ハート型のクッキーで心臓ができた

元ロボットの無機質な人造人間。

しかも両手はハサミのままという

未完成な人造人間が

人間よりも人間らしい考え方や生き方、

感情を持つことは

人類への風刺だろう。

 

また、ピーチクパーチク噂話が大好きな

中古年の主婦たちや

実際は自分からエドワードを襲ったにも関わらず

「強姦されそうになった」と供述する女性の立場の優位性など

非常に風刺的に描かれている。

 

女性の優位性といえば、

日本では『女の涙』だろうか。

あれに弱い男性は多い。

男性が泣けば

「泣くなと」言われるが

そういう点では日本は女性に甘い部分がある。

 

先日話題になった

ジョニー・デップがDVを妻から受けていたという話も

女性はDVの加害者にならないという

世間の思い込みによる女性の優位性から

ジョニーは長らく正しい判決を得られなかった。

 

この作品は

そういった

“世間の思い込み”や

“裏腹な社会”などを見事に描いた物語だ。

 

 

特典映像でついていた

キャストのインタビューやメイキングも非常に面白かった。

どのような気持ちで演技をしていたか、

またそれぞれのキャラクターに対する思いなど

直接俳優・女優から聞けると言うのも

DVDで鑑賞する醍醐味だろう。

 

 

 

 

ヨモギ、玉ねぎ、ねぎ坊主の天ぷら。

 

サクサクのヨモギ

玉ねぎはしっとり甘く、

ねぎ坊主はさっくりふわふわ

 

美味。