White Wolf's Forest

ウルフマン 森の生活

とある小説家が山小屋で料理をしながらスローライフを目指す

サンタクロースの居場所

 

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今日はクリスマスイヴ。

 

町中が煌びやかに色付き、

輝かしい装飾で満たされる。

 

 

聖なる夜の仕事に向けて

赤い服を着た老人は

きっとせっせとソリに贈り物を忍ばせるのだろう。

 

 

『サンタなんて実在しない』

この言葉を最近子供が頻繁に口にするのを聞くようになった。

 

 

私はこの日になるとある話を思い出す。

 

 

サンタクロースの起源は

聖ニコラスの人生に基づく。

 

大変貧しいある3人の娘のいる家族は

娘を売らなければならないほど金銭的に困窮していた。

そのことを知ったニコラスが

その夜、その家の煙突から金貨を投げ入れたのだ。

 

投げ入れた金貨は偶然にも

その日たまたま暖炉のそばに干してあった靴下の中に入り

次の日に発見されることとなる。

 

その金貨によって売られるはずだった娘は救われ、

後に結婚にまで至ることができたとか。

 

聖ニコラスの話はそこで終わらない。

彼は同じことを下の2人の娘のときも繰り返し、

最終的にその家庭を救ったと言われている。

 

“クリスマスに暖炉のそばに靴下を下げる”

“贈り物は靴下に入っている”

“サンタクロースは煙突から入って贈り物を置いていく”

“サンタは良いことも悪いことも全て見ている”

という慣れ親しんだ習慣と考え方は

この彼の心優しい行動と

偶然が折り重なった結果 生まれたものなのだ。

 

 

サンタクロースは存在するか否か。

答えはYes。

 

心優しき人がいる限り、

サンタクロースは存在し続ける。

 

 

たとえ煌びやかな装飾がなくとも

脂の乗った豪華な料理が食卓に並ばなくとも

艶やかな包装紙に包まれた贈り物がなくとも

 

そこに愛する人の笑顔があれば良いのだ。

 

 

Merry Christmas, everyone.

 

 

 

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上記詩の別デザインのものを河童文庫様に掲載して頂きました。

お時間がある方は是非。

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