White Wolf's Forest

ウルフマン 森の生活

とある小説家が山小屋で料理をしながらスローライフを目指す

言葉を発する前に…

 

 

 

「◯年間××を患っています」

 

長らく患者と接して過ごすと

その言葉を聞く前に

何かしらの精神疾患を患っていることに気がつくことも多い。

 

向精神薬は服用すると独特の体系や人相になる。

それは末期のがん患者が独特の体系や人相になるのと似ている。

患者に長らく接することで

疾患名を発する前に

抱えている疾患に気がつくことができるようになるのだ。

 

これも一種の職業病だろう。

 

一番気付きやすいのは会話中での言葉選びや思考の仕方。

それ以外にも例えば手の震えや滑舌、

たったそれだけで気がつく場合もある。

業界では有名な話だが、

同業者でなければこの感覚はなかなか伝わりにくい。

 

 

精神疾患は昔よりはいくらかオープンになった気がするが、

それでも未だ理解されにくい現状にある。

 

この疾患は多くの場合

“心の問題”だと思われているが

実際は“疾患”であり、

思考回路を変えたところで

緩和されることはあっても

完治することはないものがほとんど。

 

目に見えない。

それがより疾患の理解を困難にさせる。

 

目に見える障害や疾患が良いと言うわけではない。

それはそれで差別や偏見を受けるからである。

しかし、見えないことで理解されない問題は

いつの世も患者の前に大きな壁となって立ちはだかっている。

 

 

三月、四月と芽吹きの時期は

患者が増える季節であることは我々の中では有名な話。

 

穏やかな季節とは裏腹に

なぜ人は心を病むのか。

 

毎年この季節なると不思議に思う。

 

 

 

 

f:id:Shinya_Leyzi:20220325121900j:plain

 

今日の昼食。

 

自家製全粒粉パンに

川辺で詰んだクレソン、ハーブソーセージ、コーン、

最後にモッツァレラ&ゴータブレンドチーズを乗せてじっくり焼けば

フランス風オープンサンドの完成だ。

 

美味。